一、丁酉日柱の基本的な命理的意味
丁火は酉金に坐し、火と金は相剋の関係にある。丁火は燈火のような存在で、薪となる木や他の火の助けがあってこそ長く燃える。酉は正金で秋に旺じ、金が強く火が弱いと日主は抑えられやすい。だが木火が助けとなれば、逆に金を鍛え、火光はさらに尊貴となる。古典『滴天髓』には「丁火は柔中にして、内性は明るく、乙を抱けば孝となり、壬と合すれば忠となり、秋も冬も可なり」とあり、酉金の地で木火の生扶を得れば、高雅な格局となり、聡明で芸術的な気質を持つ。
丁酉日柱の納音は「山下火」で、内に光を秘め、外は落ち着いた姿を示す。多くは内向的で控えめだが、内心は強く、人間関係や事業において独自の信念を守る。
二、丁酉日柱男女の運命特徴
（一）男性
丁酉日生まれの男性は理知的で芸術的な感性を持ち、情と義を重んじ、家庭に責任を負う。酉金は財星であり、財性が強いと理財の才に恵まれ、商業や技術分野に適する。ただし火が弱く金が強すぎると、冷徹で温かみに欠け、婚姻では感情の疎遠を招きやすい。木火の助けがあれば、剋を化して事業に成功し、家庭も円満となる。
（二）女性
丁酉日生まれの女性は聡明で端正、内向的ながらも強靭で、恋愛や結婚で誠実さを求める。酉は桃花の地であり、丁火が臨むと魅力があり、異性運が強い。ただし金が多く火が弱いと、感情に波乱が生じやすく、婚姻で争いが起こりやすい。木火があれば夫の助けを得て、結婚は幸福、子どもも聡明となる。
三、丁酉日柱十二時辰の運命解析
- 子時（23:00-01:00）
火は金に隠れ、水があると火は消されやすい。木火があれば水を制御し、事業は発展する。 - 丑時（01:00-03:00）
金気が重く火が制され、若年期は苦労が多い。中年以降、運により才能が現れる。 - 寅時（03:00-05:00）
寅木は火の源で、木火が助けとなり聡明で、学業・事業で優れる。 - 卯時（05:00-07:00）
卯酉が冲し、結婚や感情に波乱。だが格局が良ければ変化を機に飛躍できる。 - 辰時（07:00-09:00）
辰は湿土で水を蔵し火を制する。木火の助けが必要。木火運なら晩年に福厚。 - 巳時（09:00-11:00）
巳火は祿地で、丁火は力を得て才能豊か。事業も財運も良好。 - 午時（11:00-13:00）
午火は帝旺で、丁火が旺盛になり名声を得る。男女ともに指導力を持つ。 - 未時（13:00-15:00）
未土は雑気で、金を生じ木を蔵す。一生多芸多才だが、感情や健康に注意。 - 申時（15:00-17:00）
申酉金が多く火が弱く制され、若年は苦労。木火があれば中年以降に成功。 - 酉時（17:00-19:00）
自坐本気で、金の剋が強い。木火がなければ圧迫が多い。金を用いれば才で立身。 - 戌時（19:00-21:00）
戌は火庫で根を持ち、意志強く指導力あり。自力で財を築き徐々に富む。 - 亥時（21:00-23:00）
亥水が火を冲し、丁火は弱まる。若年は困難多いが、木火が助ければ後半は好運。
✨ 提示
日柱は部分的特徴しか表さず、誤差が生じやすい。正確な判断には命盤全体の分析が必要。
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