一、甲申日柱の基本命理的な意味
甲木日主は申金に座し、木は絶地で根が弱い。申の中には庚金（七殺）、壬水（偏印）、戊土（偏財）があり、格局は複雑である。もし丙火が現れて七殺を制御したり、壬水が力を得て殺を化すなら、危機を安定へと変えることができる。金や土が過多で火や水の調和がなければ、孤独や重圧に陥りやすい。全体的に甲申日柱の人は独立心が強く責任感もあるが、人生は「先難後易」（最初は困難で後に楽になる）の傾向を持つ。
二、男女の運命特徴
1) 男命
- 事業運：
責任感が強く事業のプレッシャーも大きい。丙火が透出して七殺を制御すれば、軍警、管理、法律、科学技術の分野で成功できる。大運に水が巡れば、学識が高まり策略に長ける。 - 感情運：
七殺が旺盛だと配偶者が強い傾向があるが、火があれば夫婦は調和する。金が過多で火がなければ、冷淡または対立が多くなる。 - 健康運：
肝胆、呼吸器、筋骨に注意し、規則的な運動が必要。
2) 女命
- 事業運：
聡明で学識が豊か。火で七殺を制御できれば、教育、研究、管理職で活躍できる。 - 感情運：
七殺は夫星であり、調和が取れれば配偶者は有能で責任感がある。しかし金殺が過重であれば、夫婦関係は緊張しやすく、寛容と対話が必要。 - 健康運：
血液循環、心臓、泌尿器系に注意。冬季は特に寒湿に留意。
三、甲申日十二時辰の運命詳解
子時（23:00-01:00）
甲木が子水と出会い、印星が生じて学識と才能に恵まれる。火が透出すれば知略で成功できる。結婚は安定するが考え過ぎやすい。
丑時（01:00-03:00）
丑土の中に辛金と癸水があり、殺印が共存する。聡明だがプレッシャーが大きい。事業は波乱が多く、晩年に発展。結婚は対話が必要。
寅時（03:00-05:00）
寅は甲木の根。絶地にあっても寅木が身を助け、胆力が増す。事業心が強く、白手で成就可能。結婚では自己主張が強く、謙虚さが必要。
卯時（05:00-07:00）
卯は甲木の禄地で、身が支えられ、勢いが上がる。事業は貴人の助け多く、結婚も安定。健康は肝胆に注意。
辰時（07:00-09:00）
辰土は湿土で乙木の余気があり、財と殺が並存。事業は挑戦とチャンスが同時に訪れる。結婚は縁が複雑で感情が揺れやすい。
巳時（09:00-11:00）
巳火は甲木を生じ、かつ殺を制御して良い格局となる。事業では成果が多く、技術、研究、管理に適す。結婚は順調で夫婦協力。
午時（11:00-13:00）
午火が盛んで、食神制殺の吉格。事業では果断で指導力があり、重責を担う。結婚は幸福で健康も良好。
未時（13:00-15:00）
未土の中の乙木が身を助け、丁火が温める。事業は安定し、配偶者は優しい。健康は脾胃に注意。
申時（15:00-17:00）
日支が比肩で、七殺が接近し競争が激しい。事業のプレッシャー大きいが、火で制御すれば大成可能。結婚では争いが多い。
酉時（17:00-19:00）
酉金は七殺が最も強く、身は弱い。火や印がなければ救われない。初年は苦労し、中年以降に成就。結婚は冷たく、呼吸器に注意。
戌時（19:00-21:00）
戌土に丁火があり、七殺を制御して身を助ける。事業は貴人の助けを得て学問や管理分野で有利。結婚は平穏、健康は筋骨に注意。
亥時（21:00-23:00）
亥水は印であり、殺印相生。聡明で学問好き。事業は研究、学術、文化伝播に適す。結婚は吉。健康は腎臓と泌尿器に注意。
四、運命のまとめ
甲申日柱は「先難後易」の傾向が強い。火と水の大運に巡れば七殺の気を解消し、責任と機会へと転換できる。男女とも心を養い、寛容さを高めれば、結婚も事業も両立できる。
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